事実確認が杜撰なところは細かくてもどんどん指摘していきます。今回は、諸永裕司著 『葬られた夏 追跡下山事件(文庫版)』(朝日新聞社)です。
下山総裁らしき人物が休憩した末広旅館に関する記述で諸永氏は「末広旅館には…(中略)…髪の毛一本さえ残されていなかった」(p176)と書いていますが、実際は布団から形状が総裁のものと酷似した毛髪が二本見つかっています(佐藤一著 『下山事件全研究』p135、423、431、平正一著 『生体れき断』p92、関口由三著 『真実を追う』p110)。当時は形状比較のみの鑑定で、決定的証拠にはならなかったのですが、「髪の毛一本さえ残されていなかった」という記述は明らかに間違っています。
- 2007/12/09(日) |
- 平成三部作
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