下山事件自殺説紹介ブログ

他殺説に比べ情報が手に入りにくい自殺説の紹介をします。

下山総裁の上着とワイシャツ

 下山総裁の上着とワイシャツはほころびひとつない状態で見つかった、と作家の松本清張氏や東大法医の古畑氏は著書のなかで述べています(『日本の黒い霧 上巻(文庫版)』(文藝春秋社)p94、『今だから話そう』(中央公論社)p227)。両者ともに、死体が轢断されているのに上着とワイシャツが破れていなかったのは、下山氏はどこかで殺された後裸の状態で線路上に置かれ、犯人グループがワイシャツを死体に着せずに現場近くに落としていったからだという推理を展開しています。しかしながら、事実はどうだったかというと、上着もワイシャツも背中や袖の付け根などが大きく切断されていたのです(平正一著 『生体れき断』(毎日学生出版社)p131-132、下山事件研究会編 『資料・下山事件』(みすず書房)p240、411)。古畑氏や松本氏の著作を参考にした上野正彦氏もやはり上着とワイシャツにほころびはなかったと考えているようです(『藪の中の死体』(新潮社)p177)。上野氏は矢田氏の『謀殺 下山事件』も参考にしていますが、そこには上着とワイシャツが破れていたことがはっきりと書かれているのですが(新風舎文庫版、p29、230-232)………。
  1. 2008/02/19(火) |
  2. 法医学論争
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