下山事件自殺説紹介ブログ

他殺説に比べ情報が手に入りにくい自殺説の紹介をします。

現場の土地鑑

 自殺だとしたらなぜ五反野なのか、自殺する場所としては不自然ではないか、という他殺説からの指摘がありますが、実際には以下のように下山氏には十分な土地鑑があることが捜査によって明らかになりました。


・大学生時代にボートの選手として荒川放水路を上下し、現場付近の地理には明るい。

・昭和5年4月から同年11月15日まで水戸機関庫主任、昭和7年3月から9年7月まで新橋運輸事務局所運転主任、昭和10年5月から11年2月まで東京鉄道局運転課列車係長を歴任し、現場路線と深いつながりがある。

・昭和22年、カサリン台風の際、東京鉄道局局長として現場付近を視察した。また、足立区花畑町のB29墜落現場に進駐軍の軍人を案内している。

・東京鉄道局局長時代には事故の多い地点を巡視するのが慣例となっているので、自殺の名所である現場を知っていたのは間違いない(地元民は「魔のガード下」と呼んでいた。昭和24年7月7日付、朝日新聞)。

・昭和23年、関東行刑管区会合のため東京拘置所に行き、屋上から現場付近一帯を一望した。

・大学生時代から事件前まで(昭和24年4月)、柴又の現場付近の料亭をよく使用していた。

(以上、『刑事一代』p231、『下山事件全研究』p77、89、148-149、153、『資料・下山事件』p469、476、『真実を追う』p92-94、『封印されていた文書 Part1』p440)


 なぜあの場所が選ばれたのか、死体運搬の難しさや人目を考えると、自殺説よりも他殺説による説明のほうが困難なのではないでしょうか。もし下山事件が他殺で犯人が殺しのプロならば、死体運搬を見られるかもしれないといった可能性がほぼ確実にゼロになるような場所を選択し、不確定要素は徹底的に排除するはずです。五反野は死体を置く場所としての十分な条件を満たしてはいないように思われます。
  1. 2008/04/14(月) |
  2. 末広旅館・五反野周辺
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